管理栄養士の佐藤恵美子の健康コラム 「下の血圧だけ高い」あなたへ。それは血管のSOSかもしれません

「下の血圧だけ高い」あなたへ。それは血管のSOSかもしれません

いつも運転お疲れ様です!管理栄養士の佐藤です。
健康診断の結果が返ってきたとき、血圧の欄を見て「まあ、これくらいなら大丈夫だろう」とスルーしていませんか?

私はこれまで、多くのドライバーさんの健康相談に乗ってきました。
その中で、ある日突然脳卒中で倒れ、そのままハンドルを握れなくなってしまった方を何人も見てきました。
そういった方々に共通していたのは、体の異変のサインを「たかが血圧」と軽く見てしまっていたことなんです。

特に、毎日日本の物流や交通を支えてくださっているプロドライバーの皆さんにとって、血圧の数値は「ただの数字」ではありません。
今回は、意外と見落とされがちな「下の血圧」に隠された、血管からのSOSについてお話ししますね。

━━━そもそも「下の血圧」って何? ━━━━
血圧には「上(収縮期)」と「下(拡張期)」がありますよね。この違いを知ることは、自分の体の状態を知る第一歩です。

心臓はポンプのように「ドクン」と縮んで血液を送り出します。この一番圧力がかかった瞬間が「上の血圧」です。
では、心臓が休んでいるリラックスタイム(拡張期)は血圧がゼロになるかというと、そうではありません。

ここで活躍するのが、体の中で一番太い血管である「大動脈」です。 大動脈は、例えるなら「しなやかな風船」。
心臓が血液を送り出した瞬間、大動脈は風船のようにグッと膨らんで、血液を一時的に溜め込みます。
そして心臓が休んでいる間に、元の形に戻ろうとする弾力で、溜めた血液を全身へじわじわと送り出しているんです。

・上の血圧:心臓が血液をグッと送り出す力 ・下の血圧:大動脈が縮んで血液を送り出す力
つまり「下の血圧」を見ると、心臓そのものというより「血管のしなやかさや状態」がダイレクトに分かるというわけなんです。

━━━ なぜ「下の血圧」だけが高くなる? ━━━
では、心臓が休んでいる時の圧力である「下の血圧」がなぜ高くなってしまうのでしょうか。
庭に水をまくときのホースを想像してみてください。 ホースの先を指でギュッと絞ると、水の勢い(圧力)が強くなりますよね。
これと同じことが体の中でも起きています。

下の血圧が高いということは、末梢の細い血管が、肥満や塩分の取りすぎ、ストレスなどで狭くなったり硬くなったりして、「血液が流れにくくなっている」サインです。
メタボや肥満を放置していると、常に「ホースの先をギュッと絞っている」状態になります。
これは、脳や心臓、腎臓といった全身の重要な臓器の血管が、悲鳴を上げ始めている証拠。
車で言えば、整備不良を知らせる警告灯が点いているのと同じくらい、実は危険な状態なんです。

━━━年代別のチェックポイント ━━━
血圧の数値は、年齢によって少し見方が変わります。

■ 40~50代の方 この年代は、上の血圧も下の血圧も、将来の病気(心筋梗塞や脳卒中など)のリスクに直結します。
特に「下の血圧」が高いのは、動脈硬化が始まりかけているアラートです。基準値を超えていたら、早急に生活習慣を見直す必要があります。

■ 60代以上の方 年齢を重ねると、「下の血圧が下がってきたから安心」と勘違いしてしまうことがあります。でも、ここに落とし穴があります。
加齢によって大動脈自体が硬くなると、先ほどの「風船」が劣化して膨らみにくくなります。
すると、心臓が休んでいる間に十分な圧力を保てなくなり、結果として「下の血圧の数値が下がる」現象が起きるんです。
つまり、高齢になってからの「低い下の血圧」は、血管が若々しいからではなく、動脈硬化が進んでいるサインの可能性があります。
数値が低いからといって油断は禁物です。

毎日、時間通りに荷物や人を運び、日本の経済を支え続けているプロドライバーの皆さん。
皆さんの代わりはどこにもいません。
だからこそ、ご自身の体を「一番大切な商売道具」として、車と同じように入念にメンテナンスしていただきたいのです。

今日、このメルマガを読み終えたら、ぜひ健康診断の結果表をもう一度見返してみてください。
「下の血圧」は基準値内に入っていますか?
もし基準を超えていて不安な場合は、一人で悩まずに一度お医者さんに相談してみてくださいね。
大切なご家族のため、そしてご自身の未来のために、できることから少しずつ始めていきましょう!
本日も健康でご安全に!

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